soil-rock’s diary

手話学習者によるブログです。学習経験や感じたことのお話です。

手話奉仕員養成講座 復習と自習

 手話学習者のsoil-rockです。
 よろしくお願いいたします。

 今回は、手話奉仕員養成講座の復習と自習について。世の中にある多種多様な勉強法のうちのひとつの紹介です。
 ①復習は、ひとつでも、ちょっとでも思い出す。
 ②自習は、手話を見慣れる。
 この二つの継続。

 養成講座では、テキストに沿って学習が進みました。テキストは、『手話奉仕員養成テキスト 手話を学ぼう 手話で話そう』、発行:社会福祉法人 全国手話研修センター 発売:一般財団法人全日本ろうあ連盟(2021年)です。学んだことは復習しました。

 「復習」。手話は目で見る言語ですから、手話の形をメモしておくのは難しいですが、単語はメモできます。「春」、「秋」、「北」、「南」とか。そして講座で出た単語は一緒に表して(真似て)、手で記憶します。講座終了後、それらの記憶が冷めないうちに思い出します。ところが、さっき習ったものが、頭から抜けていて…。それでも続けます。テキスト教材のDVDも利用します。
 ろう講師の手話語りを思い出して、気づいたことや知識を持っておきたいことは、自分で調べたりしました。例えば、ろう学校。自分の自分の地域にはいくつ、どこにあるのかとか。知識をちょっとずつ、ちょっとずつ広げていきました。

 自習、つまり講座外での勉強には、「手話ニュース845」(NHK)、ネット動画を利用して手話に慣れるようしていました。わからないながらでも見続けたところ、進む講座と合わせて、成果を感じるようになってきました。そのひとつは単語です。確実に増えました。単語が増えると、似た手の形の手話にも気づくことができてそれぞれの意味を知ります。これを繰り返した結果、単語・語彙が増えました。疑問が浮かべば講座で質問ができましたので、助けていただきました。

 手話学習法として、手話表出は、シャドーイングやデカラージシャドーイングがありますが、この時点ではあまり意識しませんでした。「今の、講座で出てた手話だな」、「今の動き何?」、「話者が違うと同じ単語のはずなのに形、少し違う?」など、手話に敏感になるために映像を見ていました。その甲斐かどうかは…わかりませんが、ろう講師の手話語りの手話を少しずつ「捉えられる」ようになりました。自分で学びを進める時間が大切だと感じます。
 交流会は、交流そのものはもちろん、学習者にとっては大切な学習の場でもあります。ろう者を迎えて、自己紹介、住まい、家族、趣味の話をして、それまで習った手話を実践します。手話話者との会話・やりとりの中で、直接学んでゆく重要な場です。その機会を活かすために日々の学習が大切、という意識でいました。

 最後に、もう一度、
 ①復習は、ひとつでも、ちょっとでも思い出す。
 ②自習は、手話を見慣れる。 
 この二つの継続。

 「継続」と書きましたが、一回でもブランクを空けてはならない、ではありません。続けることで、手話の意識を、自分で、育てていくのが目的でした。
 入門、基礎と2年間連続して受講しました。学習開始から1~2か月経過したくらいから今回紹介した学習を始めました。人それぞれ学習の可処分時間や置かれている環境が異なります。もし、学習目的が明確であれば、それにフォーカスした勉強を早い段階から行う必要があるかもしれません。この意味でも、自分に合った方法を見つけて、学習を進めることが大切だと思います。

講習会 手話奉仕員養成講座

 手話学習者のsoil-rockです。
 よろしくお願いいたします。

 今回は、講習会の話。
 自分の手話学習は、この講習会から始まりました。

 ここでいう講習会とは、障害者総合支援法に基づく、地域生活支援事業の手話奉仕員養成講座のことをいいます。講習会のあり方は、自治体により異なるようです。
 
 自分が受講した講座は、週1日・2時間、2年間で入門と基礎を修了するものでした。
 講師はろう講師と聴講師(通訳)で、午前や午後に開催されていました。夜に開講する地域もあるようです。
 受講生は数十人程度で、初学者から手話経験者など幅広く(主婦・夫、学生、定年退職者、勤め人、など。)参加されていました。
 使用教材は、『手話奉仕員養成テキスト 手話を学ぼう 手話で話そう』、発行:社会福祉法人 全国手話研修センター、発売:一般財団法人全日本ろうあ連盟(2021年)。同時に、ろう講師の生い立ち、学生生活、仕事場での経験をテーマに話されました。聴講師の通訳のおかげで、内容がわからずじまい、ということはありませんでした。通訳のありがたみを感じました。

 自分は初学者でしたので、本当に、いろはのい、からの学びでした。養成講座では、名実ともに今日の勉強につながる充実した出会いをしました。
 受講生同士は講座を通して知り合いになります。知り合い同士での講座を申し込まれた方もいました。地域のサークルでも顔を合わせたりもします。

 養成講座に通うと、手話関連のイベントや勉強方法の情報が入り、見聞が広がります。当初、自分はそれら全てに参加し学び取る勢いで動いていました。しかし、それが過ぎたようで途中で息切れを起こしました。どうやらインプットばかりでアウトプットとのバランス取れなくなった感でした。手話を見る目も技術も伴わない段階で、見た手話すべてを理解して使わなくては、という意識だったのでしょうか。そんなに焦らなくてもよかったのに…と、懐かしいです。それ以降、学習は自分に合った方法で進めていきました。

 言語学習は終わりがないと思います。出会った手話を大切にする余裕が大切だと感じた経験でした。

手話

 手話学習者のsoil-rockです。
 よろしくお願いいたします。

 今回は「手話」について。

 「手話」は、「「手や身体・表情で」表し、「目」で見て理解することば」(『手話奉仕員養成テキスト 手話を学ぼう 手話で話そう』、発行:社会福祉法人 全国手話研修センター、発売:一般財団法人全日本ろうあ連盟(2021年))。また、「ろう者のことば」とも習いました。
 「ろう者」、と聞いて一番に浮かぶのが、講師や交流会やサークルにいてくださる、皆さん。そのアイデンティティ、聞こえの程度、手話表現や選択語彙の違い、生い立ちなどさまざま。講習会での教えを合わせて、その上で実際に手話で話す大切さを感じます。

 これまで、「手話」は、日本手話、日本語対応手話、この2つの混合手話の三つと学びました。
 日本手話は、日本語とは異なる文法を持つ言語。辞典の単語さえ覚えれば習得できるわけではありません。まだまだ日本手話を理解しきれていない自分ですが、その文法は、日本手話話者の手話から学びます。講座や書籍から得た知識もあわせると多くの気づきがあります。
 次に、日本語対応手話は、日本語に手話単語をあてはめる。語順に沿って単語を表します。現在、自分が講座で学ぶ手話は日本手話が中心ですので、今後対応手話の学習も必要です。
 そして、混合手話は、上の2つの中間という位置づけと習いました。
 すべての「手話」を学習し尽くすには…時間が足りません。

 改めて、「手話言語は手の形、位置、動きに加えて表情や強弱などで表し、「目」で見て理解することば」(同テキスト、(2023年))。日本手話の文法。表情と身体が一体となり「見」られることばになる、という経験を何度もしています。学んだ手話・文法を、ろう者とのやり取りで使ってみる。学習者である自分の ”日本語が抜けきらない日本手話” を読み取り、汲み取ってくださるろう者の皆さん、ありがとうございます。感謝と申し訳の繰り返し。

 今後も学びを深め顧み続けて、手話を更新していきます。

手話学習

 はじめまして。手話学習者のsoil-rockと申します。
 よろしくお願いいたします。


 ブログを進めるにあたり、はじめに2つ書き留めます。
 Ⅰ 学習者として。
 Ⅱ 変化する(はずの)自分。
の2つです。

Ⅰ 学習者として。
 このブログでは、手話の学習者としての経験、感じたことなどを、書く予定です。一(いち)学習者として、書くものです。
 学習経験は、人それぞれ。学習の動機、方法、取り組む意識、目標なども様々です。学習者の人数分だけ、特別なストーリーがあると思います。

Ⅱ 変化する(はずの)自分。
 学習を続ければ、過去の疑問や、経験を振り返ることができます。もし、自分に変化があれば、過去のそれらへの見方も変わるかも…。
 自分の成長段階に応じた見方を大切にしつつ、その更新を続けたいと思います。

 改めまして、どうぞよろしくお願いいたします。